2020年10月の歌「証城寺の狸囃子」

昨年の10月は「コロナ」のコの字も感じていませんでした。
ハッピーシャワータイムは、昨年10月に「証城寺の狸囃子」を二部で練習し始めました。
けっこう思ったより難しくて、途中までで繰り越しました。
今年、その続きを練習し、曲の最後まで仕上げたいと思います。

「証城寺の狸囃子」作詞 野口雨情 作曲 中山晋平
この歌のお話は日本狸伝説の一つに数えられているなんて!皆さんご存知でしたか?

野口雨情が木更津を訪れた際、「学童に歌わせるための、郷土にふさわしい童謡を作ってほしい」と、頼まれたそうです。

講談社の「まんが日本昔ばなし」によれば、この辺りは昔、竹やぶが生い茂り昼でも暗く薄気味悪いところだったそうです。
そのため寺に和尚は居付かず、荒れ放題。
夜になると一つ目小僧やろくろっ首のお化けが出てすぐに逃げ出す有様。
これは全部ここを住処にしていた狸のいたずら。
それをある日新しい和尚さんがやって来て、あの歌のお話、狸との腹鼓合戦となるのです。
この和尚は大変な学者であり、また三味線もこなす芸事好きな顔も持ち合わせていたとな。
楽しいですよね!

お話では、三日三晩続いた腹鼓合戦も四日目にはパタリと止んで、とうとう朝まで聞こえてこない。
和尚さんが不思議がって本堂付近をくまなく歩いてみると、藪の中で一匹の大だぬきが哀れにも腹の皮が裂けたまま死んでいたそうな。
哀れに思った和尚はねんごろに弔い、狸塚を建てたと言われています。

證誠寺は、木更津駅から徒歩10分のところにある浄土真宗本願寺のお寺です。
ここには狸囃子の伝説が残っており、狸塚と野口雨情の歌碑もあります。
「證誠寺」と、歌のお寺は「証城寺」。字は違いますが、江戸時代からある由緒正しいお寺、「和尚がたぬきと踊るなどけしからん!」とのクレームから字が変わったようです。
それにしても、皆さんがよくご存知のこの曲、童心に返って歌っていただけると狸さんも喜ぶかな????

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