11月の歌「ちいさい秋みつけた」

「ちいさい秋みつけた」
作詞 サトウハチロー/作曲 中田喜直

秋の歌は、なぜか物悲しい曲が多いですね。

「ちいさい秋みつけた」この曲はとてもきれいなメロディーで、伴奏も美しく、悲しげで、寂しくて、小さい頃から大好きでした。
でも、歌詞の意味が不思議。いったいどんな意味があるんだろう?
意味の分からない歌詞だからこそ、何故か惹かれる。
そんなふうに思っていた子供の頃が懐かしい気がします。

皆さんはどう思われていましたか?

だいたい歌詞の意味は作詞者から離れて飛んで行きます。本当のところは分かりません。
でも人それぞれいろんな感じ方があって、その人の思いで歌っていいと私は思っています。

「ちいさい秋」ってどんな秋?
言葉の意味はなんとなく理解できます。それは夏の終わりから秋の始まりの頃。
でもこの曲を歌っていると、歌詞の中から、時期の「ちいさい秋」を指しているのとはちょっと違うように思われます。
そうなるときっと「ちいさい秋」には、ハチローの特別な思いがあったのかもしれません。

この歌の歌詞の意味には諸説あります。
ハチローは3歳頃、熱湯で脇腹に大やけどを負い、数年間病床に伏せていたということです。
火傷は大きな後遺症となり、ハチローは母親の背中におわれて小学校に通ったそうです。
体の不自由さもありハチローは家にこもりがち。
クリスチャンだった母親はそんなハチローをよく教会に連れて行ったということです。
火傷の後遺症に苦しんだ幼少期の作者、そして大切な母親との思い出がこの曲のあちこちに散りばめられ込められているように感じます。

また、大好きだった母親は、ハチローが中学の頃に父親の勝手な事情によって離婚され、家から出て行きました。
そして7年後、ハチローが成人して間もなく亡くなっています。

「目かくし鬼さん 手のなる方へ すましたお耳に かすかにしみた」
これもきっと、幼少の病床に伏せていた頃、ハチローの耳に聞こえた秋だったのかもしれません。
そしてそれは、大好きだった母親が看病してくれていた幼少期の思い出なのかもしれません。

「お部屋は北向き くもりのガラス うつろな目の色 とかしたミルク」
これはいったい誰の事なのか?ハチロー自身の病床生活のお部屋の思い出?
私は浮気相手の家に入り浸りの父の帰りを待ちわびながら、ひとり淋しく縫い物をする母の後ろ姿。
その後ろ姿を子供心ながらに焼き付いていたのではないか?
「とかしたミルク」とは幼少期の母親の面影のような気がしてなりません。

「むかしのむかしの風見の鳥の」は母親に連れられて行った協会の屋根にあった風見鳥。
ここにも母親との思い出が詰まっています。

何故だか私の心が切なくなるんですね。。。でもそれは想像でしかありません。

皆さんはどのように感じてこの曲を歌われますか?
いろいろな思いがあっていい!
さぁ!沢山の思いを載せて歌いましょう!!

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